水によって、お茶の味・水色・風味に大きな影響が与えられます。 水道水でも、場所によっては塩素をあまり含まないなかなか美味しい地域もあるようですが、多くの場合、水道水に「塩素」の含有が多いと、お茶本来の味が抽出されにくく、薄く感じる事があるようです。 塩素を飛ばす方法としては、水道水をヤカンなどに1日放置しておく方法があります。お急ぎの時には、水道水を少なくとも3分~4分完全沸騰させただけでも味に違いがあります。こういった小さな工夫でも、お茶の味が今まで寄りもずっと美味しくなりますよ。 |
湧き水などの自然水やミネラルウォーターやには、多くのミネラルが入っています。ミネラルの成分(主にマグネシウムやカルシウム)の含有量によって「硬水」と「軟水」に大きく分けられます。「硬水」はミネラル含有量の多い水、「軟水」はミネラルが少ない水の事です。お茶には「軟水」が一番おいしくだせます。 全国的に日本の水は「軟水」が多く、お茶に適していますが、地域によっては「硬水」の所もあり、見極める必要があります。 例えば、日本酒で有名な兵庫県・灘の「宮水」は硬水ですので、お酒を造るには良い水でもお茶にはあまり向きません。「硬水」でお茶を淹れると、水色が茶色っぽくなり、渋味が強くなる事があります。 |
煎茶に適した湯の温度は70~80度と言われます。それは煎茶の甘みとカテキンの渋みが最もバランスよく抽出できる温度だから。でも、温度計などでいちいち測るのは「面倒くさい!」と思われる方も多いと思います。 まず、沸騰したお湯を急須に入れます。それを湯のみに移しかえます。余ったお湯は急須から捨てます。その後少しして茶葉をいれ、湯のみから急須に移しかえます。 そうする事によって急須・湯のみを暖める手間も省けます。 最後の一滴まで、しぼりだすようにいれてください。この最後の一滴に濃縮されたおいしい成分がはいっています。きっとおいしいお茶を堪能できますよ。 |